事例紹介:弁当給食事業のDX化が変えた現場の景色
2026/04/23
東海情報システム株式会社(以下、弊社)は、毎日約750カ所へ弁当を配送するある給食事業者様にシステム導入の経緯と成果についてお話を伺いました。
※社名は非公開とさせていただいております。
弊社:まず、御社の事業概要についてお聞かせください。
給食事業者様:私たちは毎日約750カ所の得意先へ商品を配送している弁当給食事業者です。社員は60名ほどで、得意先は主に事業所や幼稚園などです。顧客のニーズに合わせて、当日朝まで電話・FAX・E-mailで注文を受け付けており、当日分だけで約300件の注文が集まる状況です。

弊社:非常に多くの注文をさばかれているのですね。システム導入前はどのような課題がありましたか?
給食事業者様:以前はCTIによる電話受付が中心で、スタッフが電話口で注文を登録する形でした。電話の待ち行列が130件程度に達することもあり、人手も大量に必要でした。聞き間違いや打ち間違いによるミスも無視できませんでしたし、オペレーターの精神的な負担も相当なものでした。

配送面でも、紙の配送表をもとに担当者が動いていたため、現場での過不足の把握が困難な状況でした。

弊社:その課題に対して、どのような取り組みをされたのですか?
ある給食事業者様:この度、Web注文システムを導入しました。顧客が直接データを登録できるようになったことで、受付ミスの解消と受注のタイムラグの排除が実現しました。また、請求書についてもインボイス制度に対応した電子請求書に移行できています。

配送システムについては、担当者がタブレットで自分のコースの配送先や数量をリアルタイムで確認しながら作業を進められる仕組みで、積込から納品、完了履歴の登録までを一元管理できます。
弊社:実際に導入してみて、現場の反応はいかがでしたか?
給食事業者様:スタッフからは「直感的に使えて業務に自然に溶け込んでいる」という声が多く上がっています。特に説明がなくても気軽に触れる点が好評で、それぞれが迷わずスムーズに業務を進められています。このシステムを使うことが、今では当たり前の風景になっています。

弊社:会社全体としての変化や効果はどのように感じていらっしゃいますか?
給食事業者様:まず、人件費の圧縮という点で大きな効果がありました。人の手間が大幅に減りましたからね。クレームも減り、スタッフの精神的な余裕も生まれました。

配送業務の変化も見逃せません。タブレットの導入によって紙からデジタルへ移行したことで情報の視認性が格段に上がり、配送ミスがほぼなくなりました。弁当が不足した際にも、他コースの車両がリアルタイムで何個持っているかがわかるため、即座に指示を出すことができます。配送効率は大幅に向上しました。
また、午前中でも事務所の電話がほとんど鳴らなくなり、他社から見学に来られると皆さん驚かれます。すでに数社にご紹介もしています。

弊社:今後の展望についてもお聞かせください。
給食事業者様:業界全体として、労働力の減少は大きな課題です。コロナ禍でリモートワークが浸透して売り上げが約1割減少したことや、コンビニエンスストアとの競合激化もあります。
これらを乗り越えるために、Web注文ならではの機能をさらに活用していきたいと考えています。画像や説明を充実させて顧客の選択をサポートするほか、AIを活用した天候・曜日に応じたメニュー提案や栄養素分析など、よりパーソナライズされたサービスの提供も視野に入れています。Webの浸透度の高さを活かして、成長と売上増につなげていきたいですね。

弊社:非常に前向きな展望をお聞かせいただきました。最後に、システム導入を検討している企業様へのメッセージをお願いします。
給食事業者様:業務改善を真剣に考えている企業には、ぜひお勧めしたいです。東海情報システムさんは私たちのビジョンを共有し、信頼できるパートナーとして一緒に取り組んでくれています。だからこそ、このパートナーシップを続けています。

弊社:心強いお言葉をいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
給食事業者様:こちらこそ、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。